「外れ1位」で5球団競合から8年…現役ドラフト移籍で「復活の右腕」は
大舞台で投げられる喜び
プロで生きる活路を見出したかに見えたが、翌22年はコンディション不良で開幕二軍スタートに。4月に一軍昇格したが、新型コロナウイルスに感染してすぐに戦線離脱した。1カ月後に復帰したが、痛打を浴びる登板が続いた。23試合登板で2勝3敗1ホールド、防御率6.39と不本意な成績に。昨年も2試合登板にとどまり、現役ドラフトで新天地に移籍が決まる。DeNAは16年のドラフトで佐々木を指名した球団だった。 今は大舞台で投げられる喜びをかみしめているだろう。DeNAはシーズン3位からCSで阪神、巨人を撃破。日本シリーズも2連敗スタートから敵地・みずほPayPayで3連勝を飾り日本一に王手をかけた。生命線のブルペン陣は苦労人が多い。佐々木のほかにも、サブマリン右腕の中川颯は昨季限りでオリックスの戦力構想から外れて移籍。堀岡隼人も昨季限りで巨人から戦力外通告を受け、DeNAに入団した。守護神の森原康平も22年のシーズン途中に楽天からトレードで加入し、今季は17セーブを挙げている。 佐々木はマウンドに上がると、ポーカーフェースを貫いている。仲間たちと喜びを爆発させるときは日本一を達成した瞬間だ。 写真=BBM
週刊ベースボール