「そんなおじさんがいてもいいんじゃねぇかな」現役最年長50歳Jリーガー伊東輝悦選手“清水が生んだサッカーの申し子”からのラストメッセージ【引退会見全文掲載】
Q.引退を決断してまずは誰に伝えたか。 伊東選手:そうっすね。家族っすね。やっぱ。 Q.チームメイトに伝えた時の反応は。 伊東選手:どうだったんだろうなぁ。もうびっくりしている選手もいたと思うし、中には「やっと辞めるんだ」って思った人もいるかもしれないけど(笑)どうでしょうね。 Q.今後の進路、決めていることは。 伊東選手:いや、まったく決めてないです。その辺はこれからまた考えたいなと思ってます。 Q.続けられた理由は。 伊東選手:僕も基本的にサッカーをプレーするのが好きで、プレーして楽しかった。きょうも午前中トレーニングしましたけど、それは今でもそんなに変わらないけど、精神的にはそんなにきつくないとやっぱり体が動かない方が、特に今年の夏はもう地獄でした。本当に暑くてしんどすぎましたね。 Q.公式戦にあまり出ていなくても変わらない。 伊東選手:変わらなかったです。 Q.中山雅史監督のトレーニングは相当きついといわれていたが、それをついていくのが苦じゃなかったか。 伊東選手:いや、苦ですよ(笑)もうしんどいだけですよ。でも、若い選手とああだ、こうだ言いながらプレーするのは、すごい楽しかったです。 Q.家族にはいつ引退を伝えたか。 伊東選手:今週日曜日かな。 Q.奥様は何と言っていたか。 伊東選手:お疲れ様って感じでしたね。ただ、息子はちょっとびっくりしました。「え?」という感じでした。いま、高2ですけど、物心がついたときからもうサッカー選手でいて、それがもう10数年、それが多分日常だったんで、だからだと思うんですけど。それで妻が「まだやって欲しいの?」なんて聞いて、「いや、50だとオレ」といったら、「それもそうだな」みたいな感じでした。 Q.以前、しんどさが楽しさを凌駕したら、もう体が動かないと思うとおっしゃっていたが、実際にそう思われたのかというところと、もしそうしたらいつ凌駕されたか。 伊東選手:さっきも言ったけど、今年の夏、本当にきつくて、本当、体動かねなぁとは思ったんですよね。ただ、いまちょっと涼しくなってきたら、若干体が動くなって思ってきているから、なんか寂しいなって思うとこあるんですけど、でも、しんどいっすね。