天気予報に欠かせない「アメダス」はなぜこの名前になったのか じつは最初「アムダス」だった?
東北放送
伊藤諒気象予報士: 天気、まずはこの話題からお伝えします。 村上晴香キャスター: アメダスですね。天気コーナーでよく出てくるキーワードですよね。 【写真を見る】天気予報に欠かせない「アメダス」はなぜこの名前になったのか じつは最初「アムダス」だった? 伊藤気象予報士: 正式には「地域気象観測システム」と呼ばれるもので 「Automated Meteorological Data Acquisition System」の頭文字をとっています。 このアメダス。運用開始から11月1日でちょうど50年を迎えます。 アメダスは、雨の量や、気温などを観測する無人のシステムで、24時間365日休まず稼働しデータは気象庁のHPなどで配信されています。 村上キャスター: 伊藤さんも毎日見ているんですか 伊藤気象予報士: はい、気象予報士にとっても貴重な情報源で天気予報に加え警報・注意報など、様々な防災気象情報に生かされています。 1960年代、全国各地で豪雨災害が相次ぐなか各地の気象データをリアルタイムで集める仕組みをつくろうと1974年にアメダスが整備されました。 当初は公衆電話回線を使って雨のデータを集めていてテスト運用は仙台管区気象台が全国の代表となって行われたそうです。 ■実は「アムダス」が正しい? 村上キャスター: そうだったんですね、英語の頭文字をとったということですが実際は「AMDAS(アムダス)」ですよね。 伊藤気象予報士: 確かにそうなんですが、実は当時の観測部長が「Mのあとにeをつければ『雨出す』となっておもしろいからそうしよう」と提案し、「AMeDAS(アメダス)」に決まったというエピソードが気象庁で語り継がれているようです。 村上キャスター: おおらかな時代のエピソードですね。
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