「片づけなさい」よりずっと効果的…"片づけの苦手な子ども"が本当に変わった母たちの言い換えフレーズ
■子供の自信をなくさせる「親のNGフレーズ」 ここで気をつけたいのは、片づけをしてほしいことを子どもに伝えるときは「期待」でなく「希望」で伝えること。「いつまでに○○を片づけてね!」と「期待」を押しつけてしまう親御さんは多いと思いますが、どんな小さな子どもでも自分の意思があります。 自分が「やる」と選択するまで待つことも大事。そこを待てなくてどんどん親が片づけてしまうと、いつになっても子どもの片づける力はつきません。 また、子どもなりに一生懸命片づけをしたのに、「なんでこんなにぐちゃぐちゃなの?」「なんでこんなに捨てるの?」とダメだしをしてしまう親御さんも要注意。 子どもが自分の基準で片づけたものにダメだしをしてしまうと、子どもは自分自身の判断に自信がなくなってしまいます。親御さん自身の価値観とは違ってもそこは目を瞑り、できないことにフォーカスをするのではなく、できたことを見つけてほめるのが鉄則です。 実際に受講生のひとり、44歳のリーナさんは「子どもの頃、母親が私のぐちゃぐちゃな机の中身を全部出して『片づけなさい!』と怒ったことがありました。どうしていいかわからずに泣きながら元に戻していたのを覚えています」と語っていて、そこから44歳になるまで片づけられないコンプレックスを抱え続けたそうです。 そんなリーナさんですが、一念発起し、自分で考えて、自分たちの暮らしやすさを考えながらモノの定位置を決めていくと、あるべき場所が自然とわかってきたそうです。すっかり部屋がキレイになったあと、「以前、母が片づけてくれたことがあり、しっくりこなくてすぐ散らかってしまいました。自分で考えながら片づけたら、こんなにも暮らしやすいのかとビックリ!」と語ってくれました。 次に紹介するイズミさんも、イライラする気持ちをぶつけるように怒鳴っているうちは、子どもが片づけることはなかったようです。しかし、怒鳴るのをやめて声かけを変えたことで、子どもが自ら片づけるように変化したといいます。