シュワルツマン最後の全米OP前にコメント「以前のような選手にはなれない」「これが最後なんだから楽しもうと…」<男子テニス>
全米オープン
男子テニスで世界ランク244位のD・シュワルツマン(アルゼンチン)のインタビューが24日に男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載された。来季2月での現役引退に伴うキャリア最後の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で予選を突破したことや、これまでの選手生活について明かした。 【シュワルツマン、シナー、ジョコビッチ、西岡 良仁ら 全米OP組合せ】 32歳のシュワルツマンはこれまでシングルスツアー4勝をあげ、2020年10月には世界ランク8位を記録。全米オープンの本戦には過去10度出場しており、2017年と2019年には8強入りしている実力者だ。 そのシュワルツマンは今年5月に自身のSNSで2025年2月のアルゼンチンでの大会を最後に現役を引退すると表明。170cmと小柄な体格ながら190cmを超えるようなトップ選手たちと互角に打ち合ってきたシュワルツマンだが、直近2シーズンほどは思うような白星をあげることができず、世界ランクも大きく下がってしまっていた。 キャリア最後の全米オープンは予選から出場となったが、タフな3試合を勝ち抜き、11度目の全米オープン本戦入りを決めた。 「『これが最後なんだから楽しもう』という気持ちになっていた試合もあったよ。最終的には相手よりも良いプレーをしなければ勝てない。だから勝てたんだ。素晴らしいプレーができて、そのような感情の中でプレーする方法を見つけることができた」 また、現役引退があと数ヵ月に迫っていることにも触れた。 「とてもうれしいんだ。けがも何もない。もう疲れたし、以前のような選手にはなれないと感じているから。僕にとってはこの予選突破は素晴らしいことだよ。今年、グランドスラムの予選で3回負けていたのに、最後にメインドローをプレーできるのはいいことなんだ」 シュワルツマンは本戦1回戦で世界ランク45位のG・モンフィス(フランス)と対戦する。この試合は開幕初日のグランドスタンドに組まれた。グランドスタンドは全米オープンの会場で3番目の大きさのコートになる。 シュワルツマンはインタビュー時点でどのコートで試合を行うか決まっていなかったが、こう希望を口にしていた。 「大きなコートでプレーしたいね(笑)。超楽しい試合になるはずだ。ガエル(モンフィス)はベスト選手の1人だし、誰もがプレーしたいと思うショーマンであることは間違いない。素晴らしい試合をして、彼や観客と1ポイント1ポイントを楽しみたい」 最後にシュワルツマンは今後の目標や引退後について語っている。 「新しい人生だ!たくさんの感情とともに生きていきたい。35歳になったら、家族とかいろいろなものを持ちたい。新しい人生の始まりなんだ」