ラグビー経験わずか2年の17歳で日本代表候補も…W杯出場経験ナシ “イングランド戦で代表復帰”「消えた天才」山沢拓也(29歳)の魅力とは?
若くして高評価も…W杯メンバー争いには加われず
中学まではサッカーとラグビーを掛け持ちしていたがメインはサッカー。高校からラグビーに専念し始めてまだ2年だった。山沢はその後、筑波大に進学するが、ケガが続き、2015年のW杯に向けたエディージャパンの活動に招集されることはなかった。 2016年には筑波大に在学したままパナソニックワイルドナイツ(当時)に入団。大学生トップリーガーとしてシニアの中でプレーし、2017年のアジア選手権で待望の日本代表初キャップを獲得する。2018年にはトップリーグのベストフィフティーンも受賞。しかし日本代表でエディーの後任となったジェイミー・ジョセフHCからの評価は芳しくなく、パナソニックで活躍しても2019年のW杯に向けた日本代表に加えられることはなかった。 2022年、リーグワン初年度に埼玉ワイルドナイツを優勝に導いた際には久々で日本代表に招集され、同年10月のオールブラックス戦ではスタンドオフで先発。相手陣で不規則に弾んだボールを巧みなドリブルで前方に運ぶ鮮やかなトライも決めた。だが続く欧州遠征のイングランド戦で前半、タッチキックをミスすると40分でピッチに下げられ、翌年のW杯に向けた日本代表スコッドからも名前が消えた。 フランスW杯が終わって迎えた2024年のリーグワンでは、ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督は山沢を主にFBで、ときにリザーブからSOやWTBに投入。山沢の閃き溢れるアタックはワイルドナイツのリーグ戦全勝に大きく貢献した。そしてシーズン終了後、日本代表のHCに復帰したエディー・ジョーンズは代表スコッドに山沢を呼び戻した。山沢の名前は選手リストの最後にあった。 「リストを見て、自分はFBなのかなと思っています」と山沢は言い、続けた。 「自分の中では、まだできないことがいっぱいある。もっとラグビーが上手くなりたい。今は特に15番(FB)としての経験値が足りないので、15番のスキルをあげていきたい」
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