「“人類共通の課題”を解決していく“待ったなし”の時代」冒険家・舟津圭三が12月11日に制定された「THINK SOUTHの日」への思いを語る
“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」(毎週土曜7:25~7:30)。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。12月7日(土)の放送は、12月11日に記念日として登録されている「THINK SOUTHの日」について、冒険家の舟津圭三さんに伺いました。
佐原:今回は、冒険家の舟津圭三さんに「THINK SOUTHの日」についてお話を伺います。 舟津:まず、このプロジェクトについて説明しますと、地球上で唯一“国境をもたない大陸”である南極で、環境と平和を訴えるメッセージ“THINK SOUTH”を胸に、犬ぞりによる初の南極大陸横断の冒険が1989年7月27日にスタートしました。メンバーは、世界6ヵ国で編成された南極大陸横断国際隊で、日本からは私が参加しました。12月11日の南極点到達を経て、1990年3月3日には約6,040kmを踏破し、無事に全員がゴールしました。 当時は多数のメディアがその世界初の偉業を取り上げると同時に、注目され始めた環境問題についても報道されたわけですが、それから35年が経った現在、地球温暖化の影響で、我々が進んだルートの最初のほうで、海氷だった一部は海に変わってしまうなど非常に深刻な状態となっています。 「THINK SOUTH FOR THE NEXT」プロジェクトは、こうした現状をより多くの人に発信し、環境問題とそれを守るための平和の大切さを次世代に継承していくため2019年にスタートしました。そして、この思いを忘れないようにと、我々が南極点に到達した日である12月11日が「THINK SOUTHの日」として記念日に登録されました。 最近のニュースでも連日、環境問題や平和の問題が大きくクローズアップされている通り、世界は今1つになって、早急にこの人類共通の課題を解決していかなければならない“待ったなし”の時代に来ています。35年前に、6ヵ国6人(の冒険家)が、国や文化、習慣の違いを乗り越えたように、今この地球に生きる一人ひとりが調和し、助け合いの精神を持つことができれば、地球環境を保全し、誰もが平和に、幸せに暮らせる持続可能な世界が実現できるはずです。 12月11日は「THINK SOUTH」を合言葉に、そういう意識を皆さんに持ってもらえればと思います。 (TOKYO FM「ビズスタ THE REAL WELLNESS」2024年12月7日(土)放送より)