「RG(レーシング・ギア)」はサスペンションだけじゃない! ライト層からモータースポーツまで対応する老舗ブランドの歴史とは
2024年はコンフォートな車高調キット
モータースポーツのカラーが強いRGブランドだが、2024年はコンフォート向けの全長調整式車高調キットのリリースを予定している。担当者は次のように語る。 「ベタベタに下げたい、速く走りたいというニーズのほかに、乗り味は快適に、少しだけ車高を下げたいという声も増えてきました。とくにスポーツカーのエントリーモデルといえるトヨタ86/スバルBRZのオーナーさんは層が幅広いので、まず新旧86/BRZから商品化する予定です」 減衰力をコンフォート方向にチューニングし、バネレートを下げる(前後4kg/mm)のはお約束だが、さらにベアリング内蔵のアッパーマウントを採用。これはアッパーマウントのスプリングシートの間にベアリングを挟み込み、ステアリングを切ったときに抵抗を低減するもので、切ったときの異音を抑え、スプリングをスムーズに動くようにする役割。これによって、サスの動きがより理想に近づくため、乗り心地も改善するというわけだ。 さらにダンパーのストロークもスタンダード商品よりも確保。見た目は同じだが、中身は街乗り用にかなり手を加えている。ターゲットはカスタマイズ初心者とハードな走りは卒業したユーザー。趣味としてクルマを楽しみたい86/BRZオーナーには注目のサスペンションなのだ。
車高調のみならずヘッドライトバルブなども手がける
さて、サスペンションがパーツラインアップの柱というイメージが強いRGだが、じつはLEDやHIDのヘッドライト/フォグランプを軸としたライティングパーツもバリエーションは幅広く、かなり売れている。カー用品店のライティングパーツコーナーに、RGのロゴを数多く見つけられるはずだ。 現在は2024年8月1日からの車検検査の変更に対応するため、新たに最適な光軸(カットライン)が出るよう設計を見直した新商品を続々とラインアップ中。価格も据え置きとユーザーファーストな点も嬉しい限りだ。 新しいヘッドライトの車検検査基準への対応が必要なのは1998年9月1日以降に生産されたクルマで、ヘッドライトカバーが紫外線で黄ばんでいる車両は濁りの解消、バルブのバージョンアップなどの対応が必要となる。理想の配光を実現したRGの新作バルブもその対策のひとつとして選択肢に入れてはいかがだろうか。
山崎真一