「RG(レーシング・ギア)」はサスペンションだけじゃない! ライト層からモータースポーツまで対応する老舗ブランドの歴史とは
モータースポーツでも高い信頼を得るブランド
サスペンションブランド「RG」は、2024年2月10日~12日に開催された大阪オートメッセ2024にもブース出展し、注目を集めました。今では主流となっていると言ってもいい、全長調整式の車高調を初めてアフターマケットに投入したブランドでもあります。同社のこだわりや、今後の開発予定など、RGの魅力を紹介。現在開発中のトヨタ「86」/スバル「BRZ」オーナー必見のアイテムとは? 【画像】LEDバルブもあった!「RG」の人気アイテムを見る(4枚)
RGの歴史を紐解く
カスタマイズマーケットではもはや当たり前の存在となっている全長調整式(別名フルタップ式)サスペンション。シェルケース(ダンパーボディ)にロアブラケットを組み合わせることで、スプリングのプリロードを変化させることなく車高の調整ができ、かつ調整幅も広いので乗り味を変えることなく、一般的な車高調キットよりもローダウンできるのがメリットだ。この全長調整式サスペンションを初めてアフターパーツマーケットに投入したのが、「RG(レーシング・ギア)」である。 RGはメーカーではなく、自動車関連の総合商社である「辰巳屋興業」が展開しているオリジナルのパーツブランド。サスペンションは同ブランドの顔といえる主力商品で、それは辰巳屋興業がトラックの板バネの取り扱いから始まったことが理由である。 RGのサスペンションがアフターマーケットに浸透するきっかけとなったのは、前述した全長調整式サスペンションの登場である。1995年に自動車部品の規制緩和が行われ、チューニングパーツが合法となった翌年の1996年に発売を開始。スーパーN1耐久レースのクラス3(1.6Lクラス)に参戦するホンダ「シビック」や「インテグラ」に採用され、チャンピオンを獲得したことで知名度を高めた。現在は主にD1グランプリと関わりを持ち、ドリフトスターレーシングとのタッグで、今年も「180SX」顔のS13型「シルビア」(通称:ワンビア)を走らせ、技術の蓄積に余念がない。