【九スポ杯・九州大賞典】1番人気アエノブライアンが重賞2勝目 コスモポポラリタは競走除外に
[九スポ杯・九州大賞典=2024年11月24日(日曜)3歳上、佐賀競馬場・ダート2500メートル] 佐賀競馬場で24日に行われた重賞・九スポ杯第26回九州大賞典は、1番人気のアエノブライアン(牡6・池田忠)が快勝。2着ブルベアイリーデとの壮絶な叩き合いをクビ差で制し、重賞2勝目を挙げた。勝ちタイム2分51秒1(良)。 人気を分け合っていたコスモポポラリタが馬場入り後に競走除外となり、ファンの支持を一身に背負う形となったが、アエノブライアンと鞍上・吉村智のレース運びは冷静そのもの。好発を決めて一気に内へ進路を取ると、行く馬を行かせて自身は3番手を悠々と追走した。向正面に入って徐々にピッチを上げると、4コーナーからは内につけたブルベアイリーデとのマッチレース。最後は必死に追いすがるライバルを競り落とし、クビ差前に出た。 初めてコンビを組んだ吉村智は「前走を見ても乗りやすそうだったし、できるだけ前めで折り合いをつけて運ぶ形を取ろうと思っていました」と戦前のプラン通りだったことを強調。「道中もすごくリラックスして走れていて、手応えも良かったです。(最後の競り合いは)外の方が伸びるし、まだ力も残っていたので、4角を回ったところで勝てると思っていました」と会心の勝利を振り返った。 鞍上にとって佐賀は、地元・兵庫のエイシンニシパで重賞はがくれ大賞典を3度勝った(2019、21、22年)思い出深いコース。「相性のいい競馬場だし、乗りやすかったです。人気にも応えられて、園田からきたかいがありました」とファンの声援に応えた。 年に一度だけこのレースで行われる佐賀2500メートル戦を制したアエノブライアンは、これで大井から転入後、7戦して4勝2着3回とオール連対を継続中。まだ6歳と伸びしろも十分あるだけに、今後の佐賀で長距離路線の主役を担っていく存在になりそうだ。
東スポ競馬編集部