球宴に選ばれた“メジャーの二刀流”が大谷にラブコール?!
メジャーリーグのオールスターゲームが12日(日本時間13日)、サンディエゴのペトコパークで開催された。球宴前日に行われる記者会見では、メジャーでもバッティングがいいため“二刀流”起用もあるジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手(26)が日ハムの大谷翔平(22)に海を越えたラブコールを送った。 11日付のサンフランシスコ・クロニクル紙が報じたもので、バムガーナーは「ダルビッシュのように投げ、松井秀喜のように打つ二刀流の大谷選手という選手が日本にいるんだ」と日本のメディアから知らされ、どう思うか? と質問を受けたという。これに対してバムガーナーは「とても特別な選手のようだね。我々(メジャーリーグかジャイアンツか)は、彼と契約する必要があるね」と答えた。 ジャイアンツのエースである26歳の左腕バムガーナーは打てる投手として知られている。左投げだが、右打ち。ジャイアンツは6月30日のアスレチックス戦でDHを放棄し、先発のバムガーナーを「9番・投手」として起用したほど。複数の米メディアによると40年ぶりの出来事だったそうだ。 バムガーナーはこの起用に応えた。6回1/3を4失点でしのぎ、打者としては三回に中越え二塁打を放ち、一挙6得点のきっかけを作った。 バムガーナーは、各ポジションで最も打撃に優れた選手を選出するシルバースラッガ-賞を2014、15年に連続受賞。2009年からの通算本塁打は13本で、現役投手としては最多。2014、15年の過去2年間には143打席で9本塁打を放っており、ESPNによると、アルバート・プホルス(エンゼルス)、ヨエニス・セスペデス(メッツ)の本塁打率を上回っているという。 敵地セントルイスでのカージナルス戦では、試合前の打撃練習でのさく越えだけでなく、外野観客席の最上段まで打球を飛ばした。相手チームのファンでさえも見入るほどだった。 6月初めにはバムガーナーはESPNの取材に対して、「オールスターの本塁打競争に出たい」と発言。しかし、ジャイアンツのボウチー監督は「まじめな話をするなら、彼を本塁打競争に参加させることはできない」とエースの訴えを一蹴して実現には至らなかった。