軽い事故で開いてしまった「エアバッグ」…!再利用はできる?修理や交換の場合、かかる費用は?
車を運転するにあたって、注意しなければならないのが事故です。事故が起こった際にエアバッグが開くことは多くの方が知っていると思います。しかし、どのような仕組みで作動するかを認識している方は少ないでしょう。 エアバッグは、衝突事故や追突事故が発生したときに、運転者や同乗者への衝撃を和らげてくれる安全装置です。一定の衝撃を感知した際に開く仕組みとなっており、一瞬で作動して乗員がダッシュボードや、ドアなどにぶつかるのを防いでくれます。 エアバッグが事故の衝撃で開いた場合、再利用できるのでしょうか?この記事では、事故などでエアバッグが開いてしまったときの対処法を解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
エアバッグの仕組み
エアバッグは現在、ほとんどの車に標準装備されているようです。 センサーによって車両の衝撃が感知されると、信号がガス発生装置を点火させ、バッグ内にガスを送りこむことによってエアバッグが膨らみます。 エアバッグの作動条件は、固定した壁に対して正面から衝突したときの速度換算20キロメートル以上で強い衝撃を受けた際に、瞬時に作動するように設定されています。 ただし、溝や穴に落ちたときや、縁石や障害物に当たったときなど、事故以外でも車両への衝撃を感知して作動してしまう場合もあるようです。
エアバッグは使い捨てのため一度開いたら修理が必要
エアバッグは使い捨ての装置として設計されており、基本的に使用できるのは1回のみです。事故などでエアバッグが開いてしまうと、エアバッグのみだけでなく、付帯するセンサーやガス発生装置などの関連部品もまとめて取り換える必要があるようです。 縁石に乗り上げたときや溝に落ちてしまったときなどの場合には、エアバッグ作動後も車を走らせて移動できることが多いですが、やはり修理は必要です。 一度作動したエアバッグをそのままにしていると車検に通らない可能性も高いでしょう。自己判断せず、専門業者に依頼することをおすすめします。
エアバッグの修理費用はどれくらいかかる?
車に搭載されているエアバッグは、一度作動してしまうと再利用できません。そのため修理するには、パーツ全体の交換が必要となります。交換の費用は車種によって異なりますが、10~30万円が相場のようです。 ただし、高級車や輸入車の場合、50~80万円かかる可能性もあるようなので注意が必要です。形式やメーカーによっても修理費用は異なるため、一度見積もりをしてもらいましょう。 また、エアバッグを修理すると事故車扱いとなり、売却時に価値が下がったり、保険適用時に等級が下がってしまったりする可能性があります。 これは、事故以外の原因でエアバッグが作動しても同様です。中には、中古車販売店に買い取ってもらえなかったり、引き取りの際に費用が請求されたりすることもあるようです。