「不本意ながら股を開くことになった...」お寺でストリッパーが講演会!?一条さゆりが語った壮絶な半生
「ええ話やったな」
質疑応答では、ロウソクショーのテクニックなど、仏様も赤面するような話も出た。久しぶりに大勢の人の前に出た彼女は上機嫌だった。戸次は講演内容を記憶している。 「いろんなことがあってストリッパーになったけど、踊り子としての誇りは持っていたというのが印象に残りました。自分は不本意ながら股を開くことになったが、客と一体になって喜べる。それが幸せだったと、楽しそうにしていました」 講演後、おでんやブタキムチが並べられ、一条も加わり酒宴になった。酒を断とうと相談に来た彼女が日本酒を飲んだ。 一人の男性が戸次に近づいてきた。 「ええ話やったな」 講演前に、「仏様の前で、元ストリッパーに話をさせるとは」と抗議してきた人物だった。 「どんなもんか実際に見てやろうと思ってきたんや。寺に相応しくないと思ったら抗議しようと考えていた」 男性の顔には笑みが浮かんでいた。 『「ビール、もう一杯もらっていいですか」...写真週刊誌記者が目にした、伝説のストリッパー一条が午前八時から酒をあおる「衝撃の姿」』へ続く
小倉 孝保(ノンフィクション作家)