台湾イベント火災の原因? カラーパウダーの「粉じん爆発」とは
意外に知られていない危険性
元消防署長で、市民防災研究所の坂口隆夫・事務局長は、「テレビの映像で見る限り、消えかかっても爆発が何度も起こっています。一回の爆発で床にたまった粉じんが舞い上がり、それにまた引火するというように連鎖したのでしょう。ガス爆発であれば何回も爆発しない。粉じん爆発の可能性が高いです」と分析。その上で、発火の原因については「照明器具の熱や、電気配線のスパーク、タバコなどが考えられますね」と話す。 さらには、「カラーパウダーのような微粉末をまき散らすのはとても危険。粉じん爆発の元になる行為で、何があるかわからない。微粒子であれば、小麦粉や砂糖も粉じん爆発を起こします。台湾でのあのような演出は、日本でしたらとても許可が下りません。イベント主催者くらいなら、粉をまくことは危険だと知っているはずですよ。でも、世間では意外と粉じん爆発の危険性は知られていないので、注意しないといけませんね」と、坂口さんは指摘する。 (記者・メディアコンサルタント/坂本宗之祐)