「バカなこと考えてます」長野のエジソン!?86歳の“発明家” 「傘ハット」「くつ下はき具」30年で100点以上を発明 「誰かの役に立ちたい」特許ほぼとらず商売っ気なし
■「くつ下はき具」に「立ち座り補助具」
吉田勝さん: 「こうやって履くでしょ。履いたらこれを引っ張ればはまっちゃう」 スリッパを改良した「くつ下はき具」。 靴下をセットする手間はありますが、これなら、お年寄りも、簡単に履けるのではと考えました。
こちらは「立ち座り補助具」。 吉田勝さん: 「高齢者になるとこうやって(支えにして)立つと。座るときも。これはイスにもなるんだ」
■長野のエジソン!?
発明品はこの30年間でなんと100点以上。 「長野のエジソンですね」と話を向けるとー 吉田勝さん: 「エジソンじゃあ、そんな上じゃない。ドクター中松だっけ、そういう名前の人いたよね、『長野のドクター中松』って冷やかされて言われてるんだ。(続いているのは)探求心があるからじゃない?何かものを見ても、こうなればいいのに、ああなればいいのにという見方は自然に」
■避難所で使えるものも発明
こちらは東日本大震災の避難所の様子をテレビで見て思いついた発明品です。 吉田勝さん: 「避難する人、体育館の広いところで一人分これがあれば。自分のこういうの(ジャンパー)かけとけば、目隠しできちゃう。避難所では知らない人もいるし、人の視線も浴びるし、嫌だということから考えた」
避難所で雑魚寝をする住民たちのために考えた「安眠枠」。 吉田勝さん: 「あー、地震の災害が起きてここにたどり着いて『やっと安心して安めそうだ』ーってなってくれればいい」 ホームセンターで材料をかき集め、1カ月かけて200個を製作。ボランティアを通じて岩手県の被災地・大槌町に寄付しました。 吉田勝さん: 「1週間も経たないで社協から電話きて、『追加お願いできますか』と、『大好評だ』と。あー、それでもよかったなって、使ってくれてれば」 誰かの役に立ちたい。 吉田さんの発明の多くはそこから出発しています。発明してもほとんど「特許」を取ってきませんでした。 吉田勝さん: 「商人の気がないね、商売っ気がないね。これを知った人が誰か(商品化の)手を挙げてくれるのが一番いい」
【関連記事】
- ▼サバを開くと「アニサキス200匹以上」全国的に食中毒増加 酢でしめても、よく噛んでも死滅しない…予防法を聞いた
- ▼母「こんな国に産んでごめんね」15歳息子が死亡 飲酒隠そうと口臭防止剤 二審の“ひき逃げ”「逆転無罪」見直される可能性 両親「反省のない被告人に実刑判決を」 最高裁で弁論
- ▼【波紋】“子どもの声うるさい”公園廃止 苦情の住民「決定びっくり」 長野市「苦渋の決断」
- ▼夫婦関係、浮気で妻とけんかは…事件後、不倫相手の女性とは 事件前夜の行動は 元長野県議の妻殺害事件の裁判 被告人質問①【詳報】
- ▼涙流し…杉本彩さん「お先真っ暗の判決」犬452匹虐待 無免許で麻酔なし帝王切開 被告に懲役1年・執行猶予3年