上位3位までにGI馬の名前無し 「札幌記念の勝ち時計ベスト3」わかりますか?
札幌競馬場で8月18日(日)に行われる札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)。高額な賞金に加え、実績馬が多く出走することから、俗に「スーパーGII」や「夏競馬のハイライト」といわれる。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。 【写真】札幌芝2000mのレコードホルダー ■1位 1分58秒6 2008年 タスカータソルテ 3歳時に京都新聞杯、4歳春に中京記念を制していたものの、直前の函館記念では7着。人気はGI馬マツリダゴッホ、3歳馬マイネルチャールズらに譲り、5番人気でレースを迎えた。コンゴウリキシオーが1000m通過58.4秒で飛ばし、マツリダゴッホが早め先頭で押し切りを図る。だが、直線半ばでタスカータソルテが末脚鋭く強襲。横山典騎手はしてやったりの大きなガッツポーズを見せた。18年間破られなかった基準タイムを上回り、札幌芝2000m初のレコードタイムとなった。 ■2位 1分58秒7 2012年 フミノイマージン 5歳春、準OPから格上挑戦で挑んだ中山牝馬Sで2着に入り、同年内に福島牝馬S、マーメイドS、愛知杯と重賞3勝。しかし、牡馬相手やGIレースでは結果が出ておらず、札幌記念では離れた4番人気だった。1000mは59.5秒のミドルペース。圧倒的な1番人気のダークシャドウが4コーナーで先頭に立とうとした瞬間、外からまくり気味に進出したフミノイマージンが一気にとらえる。直線でダークシャドウもしぶとく食い下がったが、そのまま同馬を封じてゴール。最後方からひと脚にかけた鞍上の好判断が光った。 ■3位 1分58秒9 1990年 グレートモンテ 札幌競馬場は長らくダートコースしか無く、札幌記念が芝コースで初めて行われたのが90年のこと。また、当時はハンデキャップ戦のGIII戦であった。グレートモンテは愛知杯(当時は牡牝混合、父内国産馬限定の重賞)勝ちの実績が買われ、56kgの斤量で出走。レディゴシップが1000mを58.2秒で軽快にとばす中を2番手から運ぶ。直線は軽ハンデ51kgのシュバリエが追い込んできたが、同馬を3/4馬身差振り切って勝利。勝ち時計は先のタスカータソルテに更新されるまで、実に18年間も破られることが無かった。 今年の札幌記念にはGI馬ジオグリフ、シャフリヤール、ドゥラエレーデをはじめ、春の香港で見せ場を作ったプログノーシスやノースブリッジなど実績馬が多数。夏競馬の大一番はどんなドラマが待ち受けているのか。発走は18日の15時45分だ。