低調なユーロ、ヘッジファンドは対ドルでのパリティーを視野に
(ブルームバーグ): 新年に入っても低調さが続くユーロは、数カ月以内に対ドルでパリティー(等価)かそれを下回る可能性があると、複数のヘッジファンドが予測している。
ユーロは2日、対ドルで2022年11月以来の安値を付けた。DTCCデータを基にブルームバーグが算出したところによれば、ユーロが対ドルでパリティーかそれを割り込むことを見込んだオプション取引の規模は拡大し、2日には先月の1日当たり平均の約4倍に膨らんだ。
欧州の経済成長見通しや米国のさらなる関税の可能性に対する懸念が強まる中、今週のユーロは主要10通貨の中でも下げがきつい。成長見通しが一段と悪化すれば、ユーロは特に流動的な資産の一つとして、売りの勢いが加速しかねない。
オーバーシー・チャイニーズ銀行のストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「ユーロのリスクバランスは、特に1.03ドル付近のオプションバリアが突破されたことで、明らかに下落方向に偏っている」と述べた。
原題:Hedge Funds Eye Dollar Parity for Euro as Option Trades Boom
(抜粋)
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Ruth Carson, David Finnerty