仙台駅東口にオープン『建築学生カフェ』とは 背景に建設業界の「若い人材確保」就業者数『ピーク時の3割減で483人』の現実
学生: 「大成功!高さもちょうどよい。作業しやすそう」 ■深刻、建設業界の若手人材不足 学生たちを後押しするのは建築・土木学生の就職を支援する東京のキャリア・ナビゲーションです。「TONKAN」は建設業界を志す若い世代の交流スペースをつくろうと、2021年に企画されたもので、東京や大阪などに次いで仙台が5店舗目となります。 キャリア・ナビゲーション 長嶋哲夫社長: 「自分たちが学校で学んだことを活かして、まずは体験できる場というのが第一につくったきっかけ。学生の経済面や場所の提供ということで役立てているのではないか」 建設業界は、時間外労働の規制強化に伴う「2024年問題」に直面するなど、人手不足が課題となっています。日本建設業連合会によりますと建設業の就業者数は、最も多かった1997年の685万人から去年には483万人とおよそ3割減少しました。 また、就業者数に占める29歳以下の割合12%に対して、55歳以上は36%と高齢化も進んでいます。 キャリア・ナビゲーションの長嶋社長は、いわゆる「3K」など、建設業界に対する負のイメージも、若者の就業者数の減少に影響しているのではと話しています。 ■大事なのは「学んでいることを実践できる場所」 「TONKAN」の開設はそうした課題解決のための若い人材確保につなげる狙いがあります。 大学では、建物の設計やデザインなどについて学んでいるTONKAN仙台代表の佐々木さん。自らの学びをいかしカフェの代表も務める姿に、教授や研究室の仲間から期待が集まります。 宮城大学事業構想学研究科 中田千彦教授: 「建築の世界への関わり方に強い意味を持たせることがあると思うので、本当に素晴らしい」 研究室の学生: 「学んでいることを実践できる場所があって、その環境に飛び込んでいけるのがすごいなと思う」 26日、オープン当日を迎えた「TONKAN仙台」には建築を学ぶ宮城県内の学生が訪れました。
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