公務執行妨害の疑いで60歳の男を逮捕した苫小牧警察署

　北海道白老町で、急病人を救急搬送しようとしていた消防職員を殴り、公務を妨害したとして、60歳の無職の男が逮捕されました。 公務執行妨害の疑いで逮捕されたのは、白老町の60歳の無職の男です。 男は29日午後11時50分ごろ、白老町東町２丁目の路上で、急病人を救急搬送しようとしていた26歳の消防職員の男性に対し、腕を殴るなどの暴行を加え、公務を妨害した疑いが持たれています。 消防によりますと、救急隊が急病人を搬送しようとしていた際、60歳の男がタクシーに乗って現れ、救急車を停止させて、車内に乗り込んできました。 その際、タクシーで一緒に来ていた別の男性に「お前も付き添いで行くぞ」と声をかけましたが、「俺は行かない」と断られたということです。 このことで２人は揉み合いになり、搬送業務に支障があると判断した男性隊員が仲裁に入ったところ、殴られたということです。 男は急病人の同居人とみられています。 その後、救急隊長が「救急用務中に何者かが乱入してきて大声を出している」と警察に通報し、男は駆けつけた警察官に逮捕されました。 男性隊員にけがはありません。 警察の調べに対し男は「殴ったかどうかは覚えていません」と容疑を否認しています。 男は犯行時、酒に酔っていて、警察は当時の詳しい状況を調べています。