『今すぐやりたい!』知らないと損!エンジンオイルの役割と選び方、交換サイクルの全解説 ~Weeklyメンテナンス~
そのため劣化によってオイルの性能が損なわれるとさまざまな不具合が発生するため定期的なオイル交換が必須なのだ。エンジンオイルを交換する際に迷いがちなのがオイル選びだ。ディーラーで指定の純正オイルを利用する場合には選ぶことはほとんど無いのだが、社外のオイルを選ぶ場合には少しだけ知識が必要になる。
基準となるのは「0W-20」「10W-30」などの粘度表記だ。オイルには柔らかいから硬いまでの粘度がさまざまある。近年のクルマは燃費性能やエンジンパーツのクリアランス・精度の関係で低粘度化する傾向にある。基本的には純正指定されている粘度のオイルを選ぶのだが、任意にオイルを選ぶことも可能。数字が小さいほど柔らかいオイルで大きくなるに従って粘度が高くなると憶えておこう。またWの付いている数字は低温下での粘度を示し冬場の始動性にも影響することも憶えておこう。ただし一例として燃費性能だけを考えてどんどん低粘度オイルを選んでしまうと油膜が切れてエンジンを傷めてしまう可能性もあるので極端なオイル選びは要注意だ。
また旧車や輸入車の一部ではエンジンオイルが定期的に減っていくケースもあるのでエンジンオイルの量を定期チェックすることも忘れずに。チェック方法は簡単、エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージを引き抜いて、先端に付着したオイルをウエスなどで拭き取った上で再度レベルゲージの穴に差し込んで引き抜く。その際にレベルゲージの先端に付いたオイルが規定の位置にまで達していることが必須。仮にレベルゲージのロワレベルを下回っていたり、まったくオイルが付着しない場合はオイルの減りが考えられるので補充が必要だ。頻繁にオイルが減る場合はエンジンのトラブルも考えられるのでプロの点検を受けた方が良いだろう。
オイル交換はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどさまざまな場所で受け付けている。ディーラーで純正オイルを入れる安心感を取るのか、カー用品店で好みのオイルを選んで交換するスタイルもありだ。またドライブ先で急にオイルが気になった場合には最寄りのガソリンスタンドでオイル交換をお願いすることも可能だ。一方で所定の工具やジャッキ類を用意すればオイル交換はDIYでも可能だ。長く愛車と付き合っていくことや、自分でクルマのメンテナンスを楽しみたいユーザーならDIY交換にチャレンジしても良いだろう。