ロシア・クルスクに北朝鮮兵士8000人か、情報入手と米国連代理大使
[国連 31日 ロイター] - 米国のウッド国連代理大使は31日、現時点でロシア西部クルスク州に北朝鮮軍兵士8000人がいることを示す情報を入手したと明らかにした。 ウッド氏は安全保障理事会で「ロシアは引き続き、国内に北朝鮮軍はいないと主張しているのだろうか」と疑問を呈した。これに対し、ロシア代表は反応を示さなかった。 ロシアは北朝鮮による派兵について否定も肯定もしていない。北朝鮮は当初否定していたが、その後、兵士の派遣は国際法に沿ったものとの見解に転じた。 ウクライナは30日、安保理に対し、ロシアに派遣された北朝鮮兵の統括役として、朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク副総参謀長ら将官3人が現地に入ったと報告している。 この日の安保理会合は、西側諸国によるウクライナへの兵器供給について協議するため、ロシアが開催を要請。中国がロシアの防衛産業基盤に大規模な支援を提供していると米国が非難し、米中の対立も浮き彫りになった。 ウッド氏は、中国はロシアの戦争遂行を支援しながら平和を主張することはできないと非難。これに対し中国の国連次席大使は、中国はウクライナ紛争のいずれの当事者にも兵器を提供していないとし、軍民両用品を国際的な規則に沿って厳格に管理していると反論した。