「人を育てるなんておこがましい」岡田武史・サッカー日本代表元監督が語る教育観 新たに始めた挑戦
教育は「エラー・アンド・ラーン」人が育つ〝邪魔〟をしない
学校教育への道を踏み出した岡田が、大切にしている考え方がある。 「僕がよく言うのは、『人を育てるなんておこがましい』ということ。育つ手助けをするのではなく、人が育っていく邪魔をしないことが本質だと思うのです。人の人生を預かるだなんて簡単に言ってはいけない。分からないことに踏み出すのだから、たぶん失敗するんです。でも、失敗から学べばいい。生徒も、先生も、学校も、『エラー・アンド・ラーン』で一緒に成長していきたいと考えています。誰かがやってみないと答えは分からないし、答えが出るまで待っていたら、いつまで経っても動けませんから」 それにしても、なぜ岡田のもとには、こんなにも人が集まるのか。 おそらく、決して驕りを見せず、将来を生きる人々にとって真に必要な教育を追求し、まっすぐな目で、また、自分の言葉でビジョンを語る人柄ゆえだろう。スタジアムの建設や高校の開校は、多くの人との出会いや共感など、可視化できない「価値あるもの」が具現化された賜物ともいえそうだ。 ※こちらの記事の全文は「Wedge」2024年6月号で見ることができます。
野川隆輝,鈴木賢太郎