配当利回り4~5%「PBR1倍割れ高配当株ベスト30」値上がり狙える割安株を絞るとこうなった
村上さんが自動車株で有望視するのは、18位のホンダ。 「自動車業界は売上高に対する利益率が低いため、最近はPBR1倍割れの株価水準の銘柄が多いです。 しかしホンダの2024年4~6月期決算は北米の自動車販売やアジアでの二輪車販売が好調で、四半期では過去最高に。今後の業績上方修正もありそうです」 同じPBR1倍割れ銘柄でも玉石混交。業績の推移を確かめながら銘柄選びをしてほしい。 ■鉄鋼株も割安 自動車株以上に割安度の高い業種として鉄鋼セクターも。 「鉄鋼業は中国経済の落ち込みもあって鋼材の世界的な価格低下が業績の足を引っ張っています。 ただ、日本国内では非効率な製鉄所の閉鎖により粗鋼生産能力を見直し、利益率が向上するなどの構造改革が実を結びつつあります。 中でもJFE HDは自動車向けが主力で価格転嫁が進んでいます」 JFE HDは自社のホームページで株主還元策について「配当性向30%程度」とうたっている。有望株を見つけたら、その企業の決算説明資料などで株主還元策の内容を読もう。 逆に言うと「株主還元策スルー」の企業は不安だ。村上さんが有望視する3つ目の業種は陸運業。 「17位のセイノーHD。トラックドライバーの長時間労働に規制がかけられた2024年問題の影響もあり、業績が悪化しました。 ただ、直近では物流1キロ当たりの輸送単価が回復しています」 もともと株式投資が好きという村上さん。 出身地の北海道で、あるラーメンを食べて感動した。豚骨しょうゆラーメンチェーンの丸千代山岡家のラーメン。それ以来、同社の株を超長期保有している。 「私が好きな銘柄は昔から当たり前のように存在していて、感動を与えてくれる企業。 たとえば私は子どもの頃、はじめてコカ・コーラを飲んだとき、炭酸に驚いて泣いちゃったんです(笑)。でも、そのあとコーラは最高においしい飲み物になった。 だから銘柄としてコカ・コーラは好きです。感動といえば、ディズニーランドでおなじみのオリエンタルランドも」