多摩モノレール箱根ケ崎延伸区間、幻の武州鉄道と似たルートだった
さて、国道を走れば間もなく秩父市街に入り、武州鉄道の終点予定地だった御花畑駅に到着する(西武秩父駅も至近)。山々に囲まれた長閑な盆地に、近代的な外観のモノレールが乗り入れる様子を思い浮かべようとしたが、都会よりも早く訪れる山あいの日暮れに、そのイメージもかき消されてしまった。 ■ 森川天喜 もりかわ あき 旅行・鉄道ジャーナリスト。現在、神奈川県観光協会理事、鎌倉ペンクラブ会員。旅行、鉄道、ホテル、都市開発など幅広いジャンルの取材記事を雑誌、オンライン問わず寄稿。メディア出演、連載多数。近著に『湘南モノレール50年の軌跡』(2023年5月 神奈川新聞社刊)。2023年10月から、神奈川新聞ウェブ版にて「かながわ鉄道廃線紀行」連載開始
森川天喜