非公認議員の会派入り、「円滑な国会運営」のため 森山幹事長が説明
自民党の森山裕幹事長は5日の記者会見で、裏金問題に関与し、衆院選で無所属で当選した議員と会派を組んだことについて「円滑な国会運営に向けて、統一会派を組むということだ」と語った。少数与党の不安定な状況を改善するため、多数派工作を優先する認識を示した形だ。 先の衆院選で非公認で当選した議員のうち、西村康稔元経済産業相は4月に党員資格停止1年、萩生田光一元政調会長と平沢勝栄元復興相は党役職停止1年の処分を受けた。離党勧告の処分を受けて離党した世耕弘成・前党参院幹事長らを加えた計6人が、衆院選後に統一会派「自民党・無所属の会」に加わった。 自民党・無所属の会は計197人になる。公明党の24人とあわせると与党は221人に達するが、過半数(233人)には届かない。 森山氏は会見で、裏金問題で処分を受けた4人の追加公認については「いま具体的に検討していることはない」と消極姿勢を示した。一方、政治資金収支報告書への不記載があった議員を政務三役などに起用するかどうかは、「主権者である国民の審判を受けたというのは、しっかりと受け止めなければいけない」と含みを持たせた。(鈴木春香)
朝日新聞社