オリンピアコスが120分の激闘の末ECL初制覇! フィオレンティーナはまたしても決勝で涙
オリンピアコスはギリシャ勢として初のECL制覇
29日、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の決勝戦が行われ、ギリシャのオリンピアコスとイタリアのACFフィオレンティーナが対戦した。 創設3年目を迎えたECLもファイナルの舞台に突入。今季の決勝では、ギリシャ勢として同大会初の決勝進出を決めたオリンピアコスと2年連続決勝進出のフィオレンティーナが激突した。 今季、オリンピアコスはヨーロッパリーグに参加していたものの、グループAをイングランドのウェストハム・ユナイテッド、日本代表MF堂安律が所属するSCフライブルクに次ぐ3位で終え、ECLへ回ることが決まっていた。ECLではハンガリーのフィレンツヴァーロシュ、イスラエルのマッカビ・テル・アビブ、トルコのフェネルバフチェを破ってベスト4へ進出。準決勝では優勝候補と見られていたイングランドのアストン・ヴィラに2戦合計6-2と大勝し、ファイナルへと駒を進めていた。 一方のフィオレンティーナはプレイオフステージから大会に参加。オーストリアのラピッド・ウィーンを破り、本大会行きを決めると、グループステージではグループFを3勝3分と無敗で首位通過。ラウンド16ではイスラエルのマッカビ・ハイファ、準々決勝でチェコのヴィクトリア・プルゼニ、準決勝では本間至恩が所属するクラブ・ブルージュを破り、決勝へと進んだ。同クラブは昨季も決勝の舞台に立っていたが、ウェストハム・ユナイテッドに1-2と惜敗し、あと一歩のところでタイトル獲得を逃していた。 そんな両者が激突したファイナルは、ギリシャ・アテネにあるOPAPアレーナで開催。試合は両者譲らず、スコアレスで90分が終了すると、延長後半11分に遂に試合が動く。 オリンピアコスがフィオレンティーナのカウンターを防ぎ、敵陣でボールを回収すると、左サイドのMFサンティアゴ・ヘッツェが右足でゴール前へ。ワンバウンドしたクロスをFWアユーブ・エル・カービが頭で押し込み、オリンピアコスが先制した。 試合はそのままオリンピアコスが1-0で逃げ切り、ECL初制覇。フィオレンティーナはウェストハムに1-2で敗れた昨季に続き、またしても決勝で涙を飲む形となった。
構成/ザ・ワールド編集部