隅田知一郎、武内夏暉、今井達也…侍ジャパン井端弘和監督が西武先発投手陣に高い期待 WBC連覇へ向けて重要な1年
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(49)が西日本新聞のインタビューに応じ、2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の連覇に向けた重要な1年を見据えて、人材豊富な西武の先発投手陣に高い期待を寄せた。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 昨季は歴史的な不振で最下位に沈んだ西武。その中でも奮闘を続けたのが先発投手陣だ。昨秋の国際大会「プレミア12」では決勝で台湾に惜しくも敗れたが、隅田知一郎(長崎県大村市出身)が第2先発の役割を担い躍動した。「速い球にフォーク。緩急もつけられて見ていて安心感がある。第2先発的な感じでいってもらったんですけど、十分力を発揮してもらえました」とうなずく。 昨季は初の規定投球回に到達して、9勝10敗で防御率2・76をマークした左腕の一層の飛躍を望む。「レベルアップして、メジャー組も含めての先発争いをしてくれればいい。チェンジアップへの対応は他のチームを見てましたけど、厳しかったのかなっていう風には思う。さらに、磨きをかけてくれれば(メジャー組との争いでも)十分通用するんじゃないかな」と来年オフの大舞台も見据えて言及した。 同様に武内夏暉(北九州市出身)にも熱い視線を注ぐ。昨季はルーキーながら10勝6敗で防御率2・17。新人王にも輝いた逸材は、昨秋のプレミア12でも最終候補に選出しており「1年目から2桁を勝って、素晴らしいボールを投げていた。当然今回プレミアですけど(代表を)経験してほしいなっていう気持ちはあった中でですけど、もう1年あるというところでは、もう十分入ってくる力は持ってるのかな」と高い評価を与えた。 23年のアジアプロ野球チャンピオンシップで招集した今井達也は、昨季初のタイトルとなる最多奪三振に輝き、2年連続の2桁10勝。「ボールの強さは球界でもトップクラス。投手が多い中でも十分先発に入ってこられるピッチャー」とたたえ、「右、左問わず多い。ボールの強さをみんな持っている」とする西武投手陣への期待は高い。 来オフに控える大舞台に向けては「プレミアでは優勝を目指したんですけど、決勝で負けてしまったっていうところでは大いに反省しないといけないのかなと思う。次のWBCには必ず生かさないといけないし、また優勝目指して頑張ろうかなと思う」と言い切る。3月や今秋の強化試合も含め、見極めを進めていく。