「カラコンをつけると黒目に色が移る?」は本当か、まことしやかに囁かれる「都市伝説」の真偽
「カラコンは目に色が移る?」「レンズが目の裏側に入ってしまった」……。日ごろから「体の一部」として何の疑問も持たずに使っているコンタクトレンズには、まことしやかに囁かれるさまざまな「都市伝説」がありますが、いったい何が噓で、何が本当なのか――。そんなコンタクトレンズにまつわる疑問から、知られざる歴史、そして未来像までを、株式会社パレンテ代表取締役で、コンタクトレンズECサイト「レンズアップル」を運営する吉田忠史氏が解説します。 【イラストで見る】コンタクトレンズが「目の裏側」に入ることはありえない
*本稿は吉田氏の著書『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない あなたの大切な目を守る40の方法』から、一部を抜粋・編集してお届けします。 ■カラコンの色素は黒目に移る可能性がある コンタクトに関して、「あれ、これって本当?」と思うような情報もときどき入ってきます。 そこで、ここではそのような情報をまとめてみました。 まずは、カラコンをつけていると黒目に色が移るというもの。
ズバリ、カラコンの色素が黒目につくということは、可能性としてあります。と言っても、カラコンを購入するときにちょっとだけ注意すれば防ぐことができるので、安心してくださいね。 色素の付着を防ぐために意識すべきは、カラコンの着色方法です。カラコンの着色方法にはいくつか種類がありますが、最も安全性が高いとされているのが「サンドイッチ製法」と呼ばれる方式です。 名前の通り、透明なレンズ2枚の間に色素面が挟み込まれており、着色料が目に触れない構造になっています。
現在、日本で販売されているカラコンの多くがサンドイッチ製法を採用しているため、眼科医の先生いわく、黒目への色移りという症例は、実際のところほとんど見たことがないそうです。 ※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください 一方で、安価な海外製のカラコンには要注意。レンズ自体に色素を直接プリントしたものもあり、こうしたコンタクトは色素面がそのまま露出しているため、綿棒でこすると色が剥げてしまいます。私も実際に綿棒でこすってみたことがありますが、色が剥げました。