人生がうまくいく人がやっている「割り切る」習慣 「年を取ると不幸になる人たち」の共通点とは?
家に持ち帰って作業をしても、明日までに間に合う保障はなく、緊張と不安と焦りの時間を過ごすことが目に見えているからです。これが「仕事を自分1人で抱え込む」ことの一番の問題点といえます。 うまく仕事を進めている人は、躊躇なく、仕事の途中経過を上司に報告しています。「ここまでしか終わりませんでした」とストレートに伝えることで、上司の判断を仰いでいるのです。きちんと経過報告をすれば、上司が善後策を考えてくれます。
・チームのメンバーをサポートに付けてくれる ・上司が作業を手伝ってくれる ・リミットに余裕を持たせてくれる こうした判断は自分1人ではできませんから、仕事ができる人は、上司を巻き込むことによって、すんなりと打開策を手に入れているのです。 仕事と上手に向き合っている人は、自分のプライドや責任感を優先するのではなく、「早く仕事を終える」ことを考えて、割り切った取り組みをしているのです。 ■生き方の基準「参照点」を低くする
心理学を経済学に応用した学問に、行動経済学というものがあります。 行動経済学の中で最も人気があるのが、「参照点」という理論で、人間の幸福度は、参照点によって決まる……と考えることができます。自分の参照点を認識すると、生き方の新たな「基準」になります。 参照点とは、人が価値判断をする際の「得と感じるか、損と感じるか?」の基準点を指します。 例えば、何かのプロジェクトに成功して、会社から10万円の金一封が支給されることになったとします。何も期待していなかったところに、10万円の金一封がもらえたとしたら、この場合の参照点は「0円」となります。
そのプロジェクトが予想以上の成果を納めて、一時は「20万円の金一封が支給されるらしい」という話があったものの、最終的には10万円に減額されて支給された場合の参照点は「20万円」ということになります。 どちらの場合も、10万円の金一封が支給されている事実は同じですが、前者であれば、素直に「得をした」と感じるものの、後者のケースでは、何となく「損をした」ような気分になります。 実際には、何も損はしていませんが、同じ10万円をもらっても、参照点によって、受け取り方や印象に大きな違いが出るのです。