豪腕ストッパーのオリックス・平井が引退会見 「いつも前を向いていた」
この夏、宇和島東時代の恩師、上甲監督が鬼籍に入った。仰木監督ももういない。「教えていただいたことを今後に生かしていきたい」という。瀬戸山球団本部長は、この日、「来季からは、ファームの投手コーチとして、これまでの経験を若い人に伝えてもらいたい」と明らかにした。秋季キャンプから平井は、2軍の投手コーチとして第2の野球人生を歩みだすことになる。 「僕も怪我や故障ばかりして苦労した。怪我をしたらどうすればいいか、怪我をしないためにはどうすればいいか。若い選手に自らの経験を伝えていければいい」。平井は、そう誓った。 39歳。豪腕ストッパーの引退会見に最後まで涙はなかった。 生涯成績は、569試合登板、63勝43敗。41セーブ、84ホールド、620奪三振、平均防御率は3.31。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)