「スカートの中撮ろうとしてたな?」女性に忍び寄る盗撮犯の腕をつかんだのは...ミナミの特別警察隊『CMP』 街に溶け込み24時間体制で警戒
3つの中隊が24時間ごとに交代勤務 一度の勤務で『約4万歩』歩く
午前9時、隊員の一日は道場でのミーティングから始まる。 (南署・特別警察隊 美濃部英次隊長)「きのうは隊員の職質検挙で車上狙いの被疑者を緊急逮捕しています。きょうも暑い中ですけど、ミナミの街は、私たちが守るということで、犯 罪抑止のために被疑者検挙に努めてください」 繁華街での取り締まりではトラブルも多い。柔道や剣道の稽古を受け、強靭な肉体作りに励むのも仕事の一環だ。 そして、ミナミのパトロールへ。特別警察隊は3つの中隊が24時間ごとに交代する形で勤務していて、一度の勤務で約4万歩も歩くという。第三中隊をまとめるのは川上格中隊長だ。 (特別警察隊・第三中隊 川上格中隊長)「いま夏休みですので、大阪だけじゃなくて近隣の府県からもたくさん人が集まるので、特に子どもが犯罪に巻き込まれないように気を遣っています」
未成年者の犯罪や事件が多い『グリ下』 条例違反疑いの少年を補導
この日向かったのは、道頓堀にあるグリコの看板下。通称「グリ下」と呼ばれる場所だ。少年・少女や観光客など多くの人が集まるグリ下は、未成年者などがトラブルや犯罪を起こしたり事件に巻き込まれたりするケースが後を絶たない。 (隊員)「オーバードーズ(薬品の乱用)を目の前にしたことは?」 (グリ下に集まる人)「全然ある」 (隊員)「そういうのもしあったらな、警察に通報してくれてもいいし」 特別警察隊ではグリ下の警戒をほぼ毎日行っていて、必要に応じて補導をするなどしている。少年ら一人一人に話を聞いていると… (隊員)「今13歳やねんな?13歳?14歳?14歳…」 14歳の少女が19歳の少年らとグリ下に来ていた。大阪府では保護者の承諾を得ずに、16歳未満の少年・少女を午後8時から午前4時にかけて連れ出すことなどが条例で禁止されているが、今の時刻は午後9時すぎだ。 (隊員)「この子は何歳なん?」 (19歳の少年)「14歳か15歳やと思う」 (隊員)「それは話聞いたん?」 (19歳の少年)「本人が14歳って言ってた」 少女の年齢を知りながら、午後8時以降もグリ下に引き止めた少年。条例に違反する疑いがあるため警察署で事情を聴くことになった。川上中隊長は、グリ下の現状をこう話す。 (川上格中隊長)「最近もニュースになってますけど、彼女たちを狙っていろんな犯罪に巻き込んでいく大人たちも、実際に悲しいですけどいるのが現実なので、例えば性犯罪の被害、金銭的な被害、薬物の被害は過去にあったことなので」