水生生物捕獲に熱中 きらら浜自然観察公園で観察会【山口】
山口市阿知須の新光産業きらら浜自然観察公園(原田量介園長)で1日、水生昆虫観察会が行われた。県内の親子連れ17組43人がヨシ原で生物を捕まえ、熱心に観察した。 参加者たちは前かがみになって水の中をチェックし、網で岸際や草の根元などを探った。タイコウチやコオイムシ、ミズカマキリ、スジエビ、ヤゴ、ヒメガムシがたくさん見つかり、コガタノゲンゴロウやヌマガエルも数匹捕獲した。 子どもたちは生物を捕まえるたびにレンジャーの高尾はるかさん、寺本明広さんを質問攻めにし、強い陽射しが照り付ける中、夢中になって何度も水中に網を入れていた。 7月のトンボ観察会で、より生物に興味を持った樫部奏達君(新川小1年)は「網を上げるたびに何か入っていないかと緊張した。いろいろな種類の生物を捕まえることができた」と感想。捕獲したヒメガムシがケースの中に入れられる直前に羽を広げて逃げ、「え!飛べるん?」と驚いていた。 高尾さんは「保護者も熱中していた。自然に興味を持ち、大切にする心を育むきっかけになればうれしい」と話した。