元受刑者10人が選ぶ「刑務所で人気の雑誌ランキング」...!閉鎖的な環境下で受刑者たちが読み漁る「意外すぎる週刊誌」
「見栄を張る」ために購入される週刊誌
---------- 5位:『週刊文春』(文藝春秋社) ---------- 最後の紹介は週刊文春。世の中のスクープを連発し『文春砲』なる言葉まで誕生している雑誌だ。 週刊誌の知名度は最も高いだろう。販売部数も総合週刊誌で最も高く人気ぶりが伺える。 「固い文章で記事が書かれているので、読み書きの勉強になりました。しかし、面白さは他の雑誌が上です。60代以上の高齢受刑者にも人気でした。他の雑誌だと、ちょっと物足りないと感じる人が読んでいる印象です」(40代) 「不良や、暴力団が見栄を張って買っていました。ヤクザたちは舐められたら終わりなので軟派な大衆娯楽雑誌ばかりを読んでいるわけにはいかないんでしょう。ただ気にしているのはヤクザだけなので、実際は誰も気にしませんでした」(50代) 刑務所では固く書かれた雑誌よりも、柔らかな文体の雑誌が人気な傾向だ。文春は政治のようなとっつきにくい内容も多く、そのためこの順位となった。 暴力団や半グレのような人が、セクシーな女性ばかりが載っている雑誌を購入し続けると、他の受刑者に「暴力団なのにスケベなんだな」と思われるため、周りの目線を気にして、このような硬派な雑誌をよく購入するようだ。
「女性刑務所」では「文芸誌」が人気
女性刑務所では読まれる傾向が違う。実際に収監されていた合沢萌氏に話を聞いた。 男性の受刑者ばかりを取り上げたが、女性刑務所では、どのような雑誌が人気なのだろうか。 去年10月に出所した合沢萌さんから、女性刑務所で読まれている雑誌について、話を聞くと、男性受刑者とは違う答えが返ってきた。 「私がいた刑務所で人気だったのは、ダ・ヴィンチ(KADOKAWA)です。こちらは文芸誌で、本を紹介しています。刑務所だと、どのような本が面白いのかといった情報が入ってきません。そのため文芸誌が人気でした。週刊誌だと女性自身(光文社)が人気でした。他の週刊誌は男物っぽいので、それに比べて買いやすいからだと思います」 刑務所内では、普段一切読書をしない人でも読書をするようになる。最初はどのような本を買えばいいかがわからず困るため、文芸誌を購入しアンテナを張るのだという。 ---------- 合沢萌 Xアカウント:@aizawamoe YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@ladyprisoner_moe ----------