【プレビュー】1年でのJ1復帰へ。清水は勝って昇格を決められるか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J2リーグは11月12日に第42節を開催。ケーズデンキスタジアムでは水戸ホーリーホックと清水エスパルスが対戦する。
運命の最終節、ケーズデンキスタジアムでは水戸ホーリーホックと清水エスパルスが激突する。ホーム最終戦を勝利で飾り、よい形でシーズンを締めくくりたい水戸に対し、2位の清水は勝てば文句なしでJ1昇格が決まる状況。水戸がホームで意地を見せるか、清水のJ1への思いが上回るか。お互いにとって勝利しか欲していない白熱の90分の幕が上がる。 水戸はここまで11勝13分17敗の勝点46で17位。J2残留こそつかんだが、満足のいく結果でなかったのは数字を見れば明らかである。濱崎芳己監督体制1年目は悔しさの残るシーズンとなった。 さらに現在は1分5敗と6試合勝ちなし。このまま今季を終えてしまうのは後味が悪い。来季以降に何かをつなげるためにも最終節で勝利を飾りたい。9月9日の第34節・ツエーゲン金沢戦以来、2か月ぶりにホームゲームでファン・サポーターと喜びを分かち合い、今季の戦いを締めくくりたい。 清水は、1年でのJ1復帰を掲げていた中、シーズン序盤は大苦戦だった。開幕から5試合連続ドローが続き、第6節と第7節で連敗。ゼ・リカルド監督は未勝利のまま、チームを去った。それでも、その後を継いだ秋葉忠宏新監督がチームを蘇らせる。就任直後から8試合負けなしを記録するなど順位を上げていき、昇格争いの位置まで押し上げた。 そして迎える最終節、勝てば悲願達成となるゲームが、昨季まで3年間指揮を執っていた水戸のホームであるのは、何かの因縁か。舞台が用意されたと言っていい。かつての教え子たちも多くいる相手に勝利し、J1昇格を決めることができれば、これ以上ない喜びとなるだろう。 チームとしても前節・大宮アルディージャ戦は盤石の戦いぶりを披露した。チアゴ・サンタナとカルリーニョス・ジュニオの両エースにゴールが飛び出したのに加え、攻撃の中心である乾貴士が10ゴール10アシストを達成。ホーム最終戦で4-0の大勝を飾り、機運を高めた。 歓喜の瞬間を見届けようと、水戸の地にも数多くのファン・サポーターが来るはず。最終節も攻撃的なサッカーを貫き、気持ち良くJ1昇格を達成したい。