ファッション甲子園で準優勝 福知山淑徳の高田さんと堀さん
高校生が服作りのアイデアと技を競う全国大会「ファッション甲子園2024」で、京都府福知山市正明寺、福知山淑徳高校アパレルファッション系列2年の高田愛子さん(南陵中出身)と堀愛花さん(宮津中出身)のチームの作品が準優勝に輝いた。 大会には34都道府県の95校、計1147チームが応募し、デザイン画をみる一次審査を通過した27校、34チームが8月25日に青森県弘前市で開かれた最終審査会で、ファッションショー形式で競った。 高田さんと堀さんのチームが制作した作品は「Nostalgia(ノスタルジー)」。解体された集合住宅をモチーフに、この住宅の建設に関わった人や住民らさまざまな人たちのことを思いデザインした。 衣装の首や腰周りに、布などで作ったいろいろな表情の人の顔を模した飾り約100個を縫い付けたほか、建物を解体した時に現れた鉄筋に似せた枝も取り付けている。 デザインなどを担当した高田さんは「最終審査会に出場したチームの作品はレベルが高く、入賞する自信はありませんでしたが、準優勝できて良かったです。来年はぜひ優勝を狙いたい」と言う。 縫製を中心に取り組んだ堀さんは「思うように制作できないところもありましたが、先生たちの助けもあり、満足いく作品ができました」と話す。
同時に2組 出場の快挙
淑徳からは最終審査会に高田さん、堀さんのほか、同系列2年の吉田彩香さん(与謝野町・江陽中出身)と中村葵さん(福井県勝山市・勝山南部中出身)のチームが出場し、入選した。同甲子園の最終審査会に同校から2チームが出るのは初めてという。 吉田さんと中村さんの作品「Paradigm Shift(パラダイム シフト)」は、和服に用いられる伝統の墨流し染めの技法で、淡い色調の衣装にした。 デザインなどを担当した吉田さんは「出場できたことがうれしく、審査員特別賞を狙っていましたが、取れなくて悔しい。来年はこだわりを増やして衣装を作り、入賞を狙います」。縫製などが担当の中村さんは「全国大会出場は貴重な経験でした。ミシンの技術が上達したので、今後の作品づくりに生かしたい」と言う。 同系列の松井逸子教諭は「最終審査会に2チームが出られたのはすごいことで、生徒たちの頑張りのたまもの。来年再度出場し、優勝を狙ってほしい」と話している。