ヤクルト・石川、力投6回2失点も…〝鬼門〟マツダ5戦5敗 捕れば勝ちの場面で山崎ダイビングも…届かず
(セ・リーグ、広島4x-3ヤクルト、9回戦、広島7勝2敗、27日、マツダ)まさかの結末が待っていた。ヤクルトは1点リードの九回2死一、二塁で、田口麗斗投手(28)が坂倉に左前打を浴び、前方に突っ込んだ左翼手・山崎晃大朗外野手(30)が飛び込むも捕球できず。ボールは後方に転々とし、サヨナラ負けを喫した。 高津臣吾監督(55)は試合後、「捕っていれば勝ちですからね。思い切って突っ込んだと思う。捕りに行ったわけですから、しようがない」と山崎を責めなかった。捕球すれば勝利を告げるビッグプレー。長打警戒の中、全力を尽くした山崎は「待って後悔するより、飛び込む方を選んだ。結果、チームが負けてしまったので、ああいう打球を捕れるようにもっと練習していきたい」と唇をかんだ。 先発の石川は6回3安打2失点と力投。打線も七回に敵失からオスナの中前打、松本直の左中間適時二塁打と続き、山田の中犠飛で一時は勝ち越すなど集中力を見せたが実らず。4連敗で借金は8。〝鬼門〟のマツダスタジアムでは5戦5敗となり、首位・広島とのゲーム差は8・5に開いた。 28日からは神宮で阪神との3連戦。高津監督は「粘って、ローゲームのゲーム展開にしないといけない」と前を向いた。(赤尾裕希)