キャベツ“3倍”に高騰……スーパー「378円でも赤字」、茨城で“泥棒”続発 スルメイカも激減 背景に猛暑・海水温の変化?
日テレNEWS NNN
キャベツが高騰しています。農林水産省によると小売価格は平年の3倍近くになり、買い物客は困惑しています。産地の茨城県では、キャベツが盗まれる事件も相次いでいます。海の幸でも異変が起き、スルメイカの漁獲量が激減。何が背景にあるのでしょうか?
■スーパーの買い物客から“悲鳴”
23日、埼玉・春日部市のスーパー「ラーテルマルサン武里店」。買い物客から「値段が高い。2か月くらい買ってないです」「すごく高い。(最後に買ったのは)もう覚えてないです」といった“悲鳴”が上がっていました。 葉物野菜の代表格であるキャベツです。このスーパーでは例年は1玉150円ほどでしたが、23日は2倍以上の378円になっていました。 買い物客 「今キャベツは使わないようにしています。つらいですね。娘がキャベツ好きなので、ちょっと我慢してもらって」 別の買い物客 「焼きそばとかも、キャベツじゃなくてもやし使ってます。玉ねぎ入れてごまかして」 高騰が続くあまり、食卓からキャベツが消えたという人もいました。
■キャベツの小売価格は3倍近くに
ラーテルマルサン武里の青果部門責任者 「夏の猛暑からキャベツは影響を受けて、秋に千葉県産は長雨の影響を受けて今に至ります。まだまだ回復していない状況です。(税抜き350円は)これは赤字のお値段なんです。本当は(税抜き)680円~690円つけたいんですよね」 24日には値上げに踏み切るといいます。 農林水産省が発表した、野菜の平均小売価格(12月9~11日)によると、キャベツの価格は平年に比べて2.9倍まで高騰しています。
■茨城で多発“キャベツ泥棒”…逮捕も
食卓に欠かせないこのキャベツをめぐり、今相次いでいるのが“キャベツ泥棒”です。出荷量が全国4位を誇る茨城県では12月に入り、収穫直前のキャベツが大量に盗まれる被害が相次いでいるといいます。 下妻市では「キャベツを盗んだ犯人を捕まえています」という110番通報が入りました。収穫前のキャベツを盗んだとして、中国籍の兄弟が逮捕されました。 窃盗の疑いで、兄の周成青容疑者(45)と弟の周成乙容疑者(36)が現行犯逮捕されました。2人は21日午後2時すぎ、下妻市の畑で収穫前のキャベツ8個(3200円相当)を盗んだ疑いが持たれています。