米テクノロジー大手のAI先行投資、不安視する向きも
Anna Tong Aditya Soni Deborah Mary Sophia [31日 ロイター] - 米マイクロソフトやメタなどテクノロジー大手は人工知能(AI)向け投資を急拡大しているが、投資家の関心は各社がどのように巨額投資を回収していくのかに向かっている。 マイクロソフトとメタは30日、AI向け投資のために資本費用が増加していると明らかにした。アルファベットも29日、AI向け支出が今後も増加するとの見通しを示した。 31日に決算発表を予定しているアマゾン・ドット・コムも同様にAI分野への投資拡大を明らかにする可能性が高い。 大規模設備投資は企業の利益率を圧迫する可能性があると不安視する見方が広がっている。こうした中、メタの株価は30日の時間外取引で2.9%下落、マイクロソフトも3.6%下げ、アマゾンも売られた。 グローバルデータのアナリスト、ベアトリス・バレ氏は「AI技術を運用するにはコストがかかる。テクノロジー大手の間では能力拡大の競争になっている。この技術が幅広く採用され、リターンを得るには時間がかかる」との見方を示した。 D.A.デビッドソンのテクノロジー・リサーチ部門代表ギル・ルリア氏は「投資家が見落としているのは、マイクロソフトが今年行ったように巨額投資をするたびに向こう6年間の利益率に1%ポイント影響を与えるということだ」と指摘した。