押収したゲーム機や犯罪に利用されたスマートフォンなど＝5日午後、大阪府警本部

大阪府豊中市が提供している地域通貨「マチカネポイント」を不正に取得し、ゲーム機8台を購入したとして、大阪府警は5日、電子計算機使用詐欺などの疑いで、無職、チャン・マイン・ナム容疑者（32）＝大阪府八尾市高美町＝らベトナム国籍の男女7人のグループを逮捕した。 府警は同日、7人の関係先から計約220台のゲーム機を押収。チャン容疑者が指示役となり、同様の手口でゲーム機を転売し、収益化していたとみて捜査する。不正な手段で取得したポイントは少なくとも約7400万円相当に及び、うち計約2100万円分がゲーム機の購入に充てられていたという。 逮捕容疑は、7人はそれぞれ共謀し、今年7～8月、数回にわたり他人名義のクレジットカード情報を使って計約31万円相当のマチカネポイントを不正に取得し、ゲーム機計8台（計約30万円相当）を購入したとしている。 府警によると、昨年11月上旬、大阪府豊中市から不正利用に関する相談があり、発覚。カード情報はフィッシング詐欺などの手口で得たとみられる。府警は他に共犯者がいるとみて捜査している。 マチカネポイントは、豊中市が提供している地域通貨で、1ポイント1円。クレジットカード情報をアプリとひもづけ、ポイントを取得すると、市内のサービス加盟店でポイントを使って買い物ができる。アプリは豊中市外の居住者でも利用でき、個人情報を確認する機能はない。