機械式駐車場でもEV充電を可能にするジゴワッツの充電器「Ella」…ジャパンモビリティショー ビズウィーク2024
(写真:レスポンス)
ジゴワッツはもともと車の鍵をアプリで代行させる「バーチャルキー」を手掛けている会社。ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2024ではEVの充電器とそのソリューションを展示していた。 ジゴワッツの「バーチャルキー」は既存車両に後付けが可能なソフトウェアキーだ。車両側のECUなどに変更を加えることなく、アプリによる認証で車のドアロックを制御できる。シェアカーや無人レンタカー、一部では社用車の管理などにも使えるとして販売されている。会場でもジゴワッツのバーチャルキーを利用した「オールタイムレンタカー」(バリュートープ)のブースもあった。 期せずして「エニカ」がサービス終了を発表し、シェアリング事業は厳しいのかと予想するのだが、オールタイムレンタカーは、バーチャルキーを利用して、店舗を持たないレンタカー事業(月極駐車場などを利用)を成立させている。エリアも渋谷区など若者の需要があるところに限定し、30数台という少ない台数を高い稼働率を維持しているという(年間8000日以上)。 ジゴワッツが現在力を入れているのが、EVの充電器だ。「Ella」という製品は、200□150□80mmというコンパクトなサイズの普通充電器だ。Ellaの出力は3.2kW。同社はElla以外に最大8kWのAC普通充電器も持っている。 8kW出力のAC充電器 サイズだけならパナソニックの屋外用200V ACコンセントと大して変わらないほど小さい。しかし、本体にはWi-Fi、Bluetoothを搭載し、スマートフォンや家のWi-Fiにつなぐことができる。さらにSIMを内蔵させてモバイルネットワークとも通信することができる。
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レスポンス 中尾真二