【NFL】レイブンズRBヘンリーを獲得しなかったことに後悔はないとカウボーイズオーナー
今オフシーズンは、どうすればカウボーイズがヘンリーのような選手を起用できるかについて、さまざまな憶測が飛び交っていた。ヘンリー自身もカウボーイズでプレーしたいという思いを語っていたが、4月にはカウボーイズから一度も連絡を受けなかったと明かしている。
試合でヘンリーに圧倒された後、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズはオフシーズンの展開に後悔はないと述べた。
『ESPN』によると、ジョーンズは「彼には脱帽だ。今日は素晴らしい1日だった。彼には最大限の敬意を表する。良い選手と契約しないと、こういうことになる。つまり、戻ってきて自分たちに対して素晴らしい試合をする可能性があるということ。しかし結局のところ、私たちにはデリック・ヘンリーを獲得する余裕がなかった」と語ったという。
ヘンリーはレイブンズと900万ドル(約12億9,378万円)の保証を含む2年1,600万ドル(約23億0,006万円)の契約を結んだ。
ジョーンズは「なぜ別の種類の家に住んでいるときに豪邸を買うことができないのか? 私たちには彼を獲得する余裕がなかった。すべてをうまく合わせることはできない。それだけのことだ」とつけ加えている。
ヘンリーは3週間を通して281ランヤード(キャリー平均5.0ヤード)、タッチダウン4回を記録。ランヤードはシーズン第3週を終えた時点の記録として過去3番目に多く、タッチダウンは最も多い。プロボウルに4回選出された経歴を持つヘンリーがシーズンを通してのキャリー平均ヤードで4.4ヤードを上回ったのは、2020年シーズンが最後だ。
2週間にわたって苦戦していたレイブンズは、ブロッキングの改善と、リードプレーにおけるクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとヘンリーの連携が向上したことにより、ようやくランプレーでの勢いを取り戻している。レイブンズはカウボーイズ戦において45回のランプレーで274ヤードを獲得し、タッチダウンラン3回を記録した。
ボルティモアでは、レイブンズが単に脆弱なカウボーイズのランディフェンスとポジティブな試合展開をうまく利用しただけなのか、それとも今回のような攻撃が、2024年シーズンが進むにつれて見られるようになる攻撃スタイルなのか、という疑問が浮かんでいる。