旅上手な人が「必ずやること」3つ。旅が10倍楽しくなること間違いなし
旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、旅先で見つけたご当地のとびきりグルメや旅情報をご紹介。今回は、旅をより充実したものにするために旅先でチェックすることなど、3つのルーティンを教えてくれました。旅を楽しくするヒントにしてくださいね。
旅先に着いたらまず観光案内所をチェック!
筆者は取材に出る前に、訪れるべき観光スポットやグルメ、スケジュール立てのために移動手段や時間など下調べはしますが、旅先の駅や空港に着いたらまずは必ず観光案内所に行きます。 目的は、地域全体を把握できる情報が載っているパンフレットや広域の地図。個々の情報は、オンラインなどで調べられても、エリア全体を把握するのは結構難しいもの。スケジュール通りに回れそうか、効率のいい観光の仕方なども、資料を見ながら観光案内所の人に相談することができます。 たとえばバスの便が平日と週末で異なっていたり、別の近道があったり。ここでのアドバイスが旅のゆとりになったり、レアな地元情報を得られることも! あるときは、伊豆下田から河津駅を経て修繕寺までバスで出ようとしていたら、河津駅の観光案内所の方に「途中下車で河津七滝を見てから行ってみては?」とすすめてもらいました。初めの予定にはなかったのですが、修繕寺での電車の時間から逆算して立ち寄れることが分かり、おかげでとびきりの伊豆の自然を味わえました。小一時間でしたが、緑が美しい遊歩道や滝に大感激。 また、観光案内所には主要駅の時刻表や美術館などの割引券、さまざまなクーポンが置いてあることも多いので、要チェック。
タクシードライバーなど地元を知る人に聞いてみよう!
普段急ぎの移動で乗るときは、タクシードライバーの方とお話しすることはあまりないのですが、地方では別。観光客を案内されていることも多く、貴重な情報を得られることが多いです。 何度か訪れている出雲地方。いつもは空港から出雲大社や玉造温泉などへバスで直行してしまうのですが、出西窯(しゅっさいがま)という焼き物の工房取材のためにタクシーを利用。 ドライバーの方に「神在月(10月)に、やおろずの神様が出雲で最後にお立ち寄りになる万九千(まんくせん)神社に行かれませんか?」と教えてもらい、初めて行くことができました。出雲大社は因幡(いなば)の白ウサギの像があちこちにありますが、こちらは主祭神の火難を救ったという神様のお使い“ネズミ”の像がいっぱい。穴場とも言える出雲のスポットでした。 また、石垣島を訪れたときは、麺類の話でドライバーの方と盛り上がり「沖縄の本島と石垣島含む八重山で食べられるそばは違うよ。八重山のそばは、丸麺と細切りの3枚肉がうまい!」と言われ、どうしても食べたくなってしまいました。 「いちばん手っ取り早くておいしいのは新石垣空港にある八重山そば屋さん」と教えてもらい、おかげでフライト前に食べることができました。 豚骨とカツオベースのスープ、ストレートな丸麺、煮豚とかまぼこの具、すべてがとてもおいしくて大満足。
地元スーパーや道の駅でならではの味をチェック!
旅先で必ず立ち寄るのが地元スーパー。思いもかけない地元ならではの一品に出会うこともありますし、普段使いのものでお土産になるような品を手頃に購入もできます。 また、機会があれば道の駅の売店も要チェック。産直の生鮮品が多いのですが、加工品などでは日もちするものもありますし、ほかでは見つからないユニークな手づくり品に出合えたりもします。
小野アムスデン道子