訪日観光客 過去最多も…“過去最低”英語力が課題、インバウンドで日本は豊かに?専門家は…【Nスタ解説】
男性に対しても女性に対しても、同様に差をつけています。 ■観光地に日常がある人は大変な側面も 井上キャスター: そもそも、なぜ観光地の価格は高騰しやすいのか、経済評論家の加谷珪一氏に聞きました。 円安の影響があるそうで、世界より日本が安いと、外国人観光客がたくさん訪れます。そのため、外国人観光客向けの価格設定を高くします。 さらに高級路線は、外国人が好むため、値上げ傾向ということもあります。 そして優秀な人材として、多言語を話せる人などを雇用するため、賃金の上乗せなどもあります。 賃金を上乗せした分は、商品価格にも転嫁するので、全体的に観光地の価格は高騰しやすい状況だということです。 そして、観光立国になる上で、観光業だけでどのくらい日本全体を潤すことができるのでしょうか。 経済評論家 加谷珪一氏 「観光業は日本の予算の100分の1に満たない。インバウンドだけで日本の経済が潤うのは難しいのでは」 ただ、インバウンドが起爆剤になって、様々なところに波及効果が出ていくことは、期待できるかもしれません。 ホラン千秋キャスター: やはり、観光地はどうしても高くなってしまう部分は仕方ないところですよね。 萩谷麻衣子 弁護士: 外国人の嗜好が変わってきているのかなと感じます。以前はデパートの化粧品売り場がものすごい混んでいたのに、今はほとんど見かけなくなって、行き先が変わってきたのかなと思います。 地方では外国人がたくさんいる場所も増えてきて、地方に散らばっているのはいい傾向だと思いますが、地方の人たちは物価が上がって、日常生活も大変になってしまうこともあると思うので、やはり外国の人と地元の人で、値段を変えていくのもやむを得ないのではと思います。 ホランキャスター: 明確な線引きはなくて、すべて地続きで何となくグラデーションの中で皆さんが生活しているので、その観光地に日常がある人は大変な側面もあるということになりますよね。 ■「道民が宿泊できるような状態ではなかった」地元住民向けに割引も 井上キャスター: いいものは価格設定を上げていく傾向にありますが、住んでいる人とのバランスを、どう調整をしていくのか、自治体も乗り出しています。 北海道では、登録施設によりますが、北海道民限定で宿泊料金など、平均10~15%の割引があります。