日経平均が4万円台回復、円安受け自動車など輸出関連が上昇けん引
(ブルームバーグ): 27日の東京株式相場は続伸。日経平均株価の上昇率は1%を超え、約2週間ぶりに4万円台を回復している。外国為替市場で一時1ドル=158円台まで円安が進み、自動車や電機など輸出関連を中心に幅広い業種に買いが入っている。
トヨタ自動車が3日続伸し、TOPIXの上昇に最も貢献。指数構成銘柄2123のうち、1662銘柄が上昇、381銘柄が下落している。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、円安進行を受けて自動車や機械などの輸出関連株が物色されやすいと述べた。
個別銘柄では牧野フライス製作所株がストップ高買い気配。ニデックが株式を公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。ニデック株は一時5.3%高となっている。一方、米国の失業保険継続受給者数が予想以上に増えたことなど受けて原油相場が下げ、鉱業など資源関連の一角が売られている。
SBI証券の鈴木英之投資情報部長は、今年後半は資本政策の見直しや業界再編など象徴的な出来事がいくつもあったとし、こうした動きは来年も続くことが予想されると述べた。
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Aya Wagatsuma, Momoka Yokoyama