泥をかぶりながらピンチ回避も2ダボ響く 西郷真央は苦戦の初日に
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 初日(21日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72) 【画像】これって…大丈夫?<ゴルフルールQ&A> 右サイドに池がある後半14番(パー5)の3打目、西郷真央は泥をかぶりながらグリーン手前の花道までボールを運んだ。向かい風の中打った2打目は右に流れ、ボールは池に浸かっていたが、そのままプレー続行を選択。ピンチから渾身の一打でパーに収めたものの、それまでに3つスコアを落としていた。 序盤はショットの感触は良くなかったという。前日や今朝の練習場でもショットの状態は「そんなに悪くなかった」と話す一方で、試合に入るとイメージ通りにボールを運べない。「若干(インパクトの)タイミングが自分の中で変わっているのかも」と、バーディを先行させた1番(パー5)も納得のいくプレー内容ではなかった。
3番をボギーとすると、4番は2打目を左の池に入れてダブルボギー。ティショットを打ち直した7番で2つ目のダブルボギーを喫し、「最初から良くなかったのが、大きなミスにつながってしまったという感覚」と振り返った。ボールを捕らえる感触にどこか“気持ち悪さ”を残していたのが、ズルズルと後退する要因になったと分析する。 それでも、「簡単じゃない」と警戒する9番でピン左5m強のバーディパットを沈めたことで息を吹き返し、後半は安定したティショットでプレーを進めた。「アイアンショットがまだ自分の出したいラインではなかったり、逆球が出たりでミドルパットを残して。スコアを戻したいのに戻せないというホールはあったので、そういうところはまだまだ」。多くの不満を残しながらも、スコアを落とすことなくバーディ2つを獲ってなんとか「73」にまとめた。
ポイント争いでトップに立つ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーがかかる最終戦。「パッティングもチャンスホールで決められるようにしたいし、そのパッティングに集中できるようにショットの修正をまずしたい」と、1オーバー50位からの浮上を目指す。(フロリダ州ネープルズ/石井操)