17歳の双子女子高生プロレスラーが夏休みの最後に最高の王座戦!
31日、東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザにてスターダム『5★STAR GP 2024~優勝決定戦~』が開催。吏南が双子対決を制してフューチャー・オブ・スターダム王座の最多防衛記録を更新した。 スターダムには、20歳の羽南(はなん)、17歳の妃南(ひな)&吏南(りな)という実の三姉妹レスラーが所属している。(※妃南&吏南は双子) 小学6年生から学校に通いながらプロレスを両立してきた妃南&吏南は、地方大会や長期に渡るリーグ戦などには出場が叶わないことも多いが、その若さと成長速度でファンを魅了。 中でも吏南はメキメキと頭角を現しており、現在フューチャー・オブ・スターダム王座(※若手王座)&NEW BLOODタッグ王座の二冠王。今回は双子同士の王座戦として注目を集めていたが、吏南は「テメエがケガしたり受験で休んでる間、私はずっとプロレスをやってきた。その差がこのベルトがいま私のもとにあるって証明なんだよ」と既に妃南とはプロレスラーとして格が違うことをアピールしていた。 吏南は長女・羽南が打ち立てた同王座の最多防衛記録(10回)に並んでおり、今回防衛すれば新記録更新。
ゴングが鳴ると両者ゆっくりと歩み寄って髪を振り乱しながらのエルボー合戦。妃南が怒涛の連打で制するも、吏南は両手を広げながら余裕の表情で受け切って「テメーがチャンピオンになれるわけねーだろ!」と顔面へビッグブート。 互いにバックボーンに持つ柔道技の応酬も制した吏南がダイビング・ダブルニードロップ、Pink Devil(※ゴリーボム)と大技ラッシュ。気迫のキックアウトを見せた妃南が丸め込みで粘ってレッグロック式ジャックハマーで叩きつけるが、これでも決めきれず。 妃南のすべてを受け切った吏南は、一瞬の隙を突いて逆打ちを決め、木村花さんから受け継いだハイドレンジアでギブアップを奪った。 吏南は「悔しいよなあ?私だってテメーより悔しい思いいっぱいしてきたんだよ。だから私は悔しい思いを越えてNEW BLOODのベルトも巻いて強くなったんだよ。もうお前とは1ヶ月くらいずっと闘い続けて、もう戦うのは飽きた。ただ、お前がまだやりたいっていうならいつでもやってやるよ」と握手を求めるが、妃南は応じることなく退場。 号泣しながらバックステージに戻ってきた妃南は「同じ時間に生まれて、プロレスも同じ時期に始めたのに、こんなに結果の差が開いちゃって、本当に自分が情けないです。でも小学2年生から始めて、小6で新木場1stRINGでデビューして、今こうやって大きな会場でベルトをかけて試合出来てることが本当に嬉しいけど、結果を出さなきゃ意味が無いから。私は必ずあのベルトじゃなくて、吏南を諦めないから。必ずまた闘って、吏南から勝ちます」と言葉を絞り出す。
一方、吏南は「私は11回防衛してきた。その11人のどの挑戦者よりも1個1個のタイトルマッチに熱い思いを持って挑んできたんだよ。簡単じゃなかったよ。簡単じゃなかったけど、その向き合ってきた証拠がここに、今ベルトが私の腰にあるってこと。そしてまだまだ引っ張っていきますよ、私が」と堂々とコメント。17歳にしてキャリアが6年に届こうとしている吏南には既に団体エースの貫禄が備わっていた。 しかし、最後には「夏休み入ってまずNEW BLOODのベルト獲って、夏休み最後にこのフューチャーのベルトの最多防衛新記録。最高の夏休みでした!」と満面の笑顔。子供らしさも垣間見せる小悪魔ぶりを見せた。