これが新車で買えるのか! 角ばって、武骨で、昔ながらのピックアップ「グレナディア QM」の正体
例えばグレナディアを販売するドイツのリテック社は、地上高を514mmに、最大渡河深度を1050mmに引き上げた「ショーターマスター」を製作。ドイツのルール地方にある消防隊に納品した。
また、ボツワナに拠点を置くイネオスの関連会社は、8人乗りの「サファリゲームビューアー」を製作。 自然保護や密猟防止活動を行い、映画製作も手伝うという同社にとって、このタフなトラックは、広大なアフリカの大地を駆けめぐる素材として大きな魅力があったようだ。
この先もひとりの男が作ったタフなオフロードトラックは、冒険家やオーバーランダー、働く人、さらには映画製作者たちなど多様な人々の胸をときめかせ、カスタムされていくに違いない。 ◇ 冒頭の五郎さんの言葉には続きがある。「作るのが面倒だったら、それはたいして欲しくないってことです」。 いや、欲しいんだけど、ジム・ラトクリフ氏くらいの熱意と資金力がなければ作るのは難しい。でも、買うことなら、一生懸命働けばきっとできるはず。 グレナディア・クオーターマスターのアメリカでの販売価格は8万6900ドル(約1300万円)。決して不可能な価格ではないはずだ。 籠島康弘=文
OCEANS編集部