【COMPLEXが能登半島支援のため13年ぶりに復活】10億円寄付を実現させた吉川晃司&布袋寅泰の40年来の友情 「リップサービスではない」新曲制作も示唆
大きすぎる才能の共鳴は長続きせず、2年足らずで幕を閉じた伝説のロック・ユニット『COMPLEX』。その後、ミュージシャンとしてではなく、友人として交流を続けてきた、吉川晃司(59才)と布袋寅泰(62才)という2人の天才が、被災地のために再び立ち上がった──。 【写真】COMPLEX復活ライブでがっちりと握手を交わす吉川晃司と布袋寅泰。他、スーツ姿の吉川晃司や布袋寅泰なども
ステージの上で吉川晃司と布袋寅泰が握手を交わすと、東京ドームに集まった約5万人の観客から大歓声が沸き起こった。代表曲『BE MY BABY』のイントロが流れると会場は興奮のるつぼと化し、ファンはカリスマ同士の共演に歓喜したという。 今年5月、「日本一心」を合言葉に掲げて能登半島地震の復興支援ライブを行ったのは、1990年に活動を休止したロック・ユニット『COMPLEX』。メンバーの吉川と布袋の2人が並んでステージに立つのは、2011年に東日本大震災の復興を支援するために復活ライブを行って以来、13年ぶりのことだった。 「前回はコンサートやグッズ、DVDなどの売り上げから約6億5000万円を被災地に寄付したことが大きな話題となりました。今年はそれを上回る10億円以上の義援金が集まったそうで、11月27日に全額を石川県に寄付することが吉川さんと布袋さんのホームページなどを通じて発表されました」(社会部記者) 県はCOMPLEXから送られる義援金で「能登復興応援基金」を創設し、1次産業の再興や子供の交流拠点の整備などに取り組む方針だという。 年明け早々、最大震度7の激しい揺れが襲った能登半島地震では犠牲者が400人を超え、石川県や富山県では4万棟以上の住宅や道路などのインフラが損壊。被災地に甚大な被害をもたらした。復興には多くの困難が伴い、発生から1年近くが経ったいまも復旧作業が続いている。 「多くの著名人が支援を呼びかけ、多額の義援金を寄付しました。大谷翔平選手とドジャースは100万ドル(約1憶5000万円)、嵐は6750万円、新しい地図が5000万円を寄付し、被災者を勇気づけました。布袋さんは震災直後に『またおれたちが立ち上がるべきときだとしたら躊躇なくやろう』とスタッフに語り、同じ思いを抱いていた吉川さんからも連絡が来たことで、“再々結成”が決まったそうです」(レコード会社関係者) 吉川は、今年1月に外傷性白内障で両目に人工の水晶体を移植する手術を受け、十八番の“シンバルキック”を封印したが、5月の復活ライブで新しい技を披露。手を床につき側転気味にシンバルを蹴り上げた。 「東日本大震災以来、復興支援やチャリティー活動に熱心に取り組む吉川さんにとって、今回のライブは何より重要な活動のひとつ。“日本一心”というテーマも吉川さんが著名な書道家の言葉から決めたことで、復活ライブには並々ならぬ意欲を示していました」(前出・レコード会社関係者) 吉川は東日本大震災では、物資を届けるために自ら被災地に足を運び、ファンクラブ会員の自宅を一軒一軒回ったこともあった。 「被災者に会って直接寄り添うことが大事だと考える一方で、現地に充分な支援が行き届いていないことや、支援団体の“中抜き”や不正行為の実態を目の当たりにしたそうです。そのため、今回のコンサートは自ら寄付先を探し、1円でも多く義援金が集まるようコストを削減し、困っている人々の役に立てるよう行動したといいます」(前出・レコード会社関係者)