男性の3人に1人が経験「ちょいもれ」を防ぐ方法、「尿トラブル」はその場しのぎの対策も有効
寝る直前ではなく、2時間前までに入浴しましょう。寝る直前に入浴すると、かえって寝ている間に尿が排出されやすい状態になり、トイレに行きたくなってしまいます。 また、体が少し冷えたほうが、寝つきがよくなります。入浴は少なくとも寝る2時間前までに済ませ、寝る前にトイレで水分を排出する。そうすれば、夜間頻尿を防げます。 ■肥満と尿トラブルとの切っても切れない関係 頻尿の原因は、水分のとりすぎだけではありません。高血圧や糖尿病なども、頻尿の原因になります。そして、「肥満」は、頻尿にも、尿もれにも直結します。
肥満の人はお腹の脂肪が厚く、それが膀胱を圧迫するのです。下腹を押されると尿意をもよおしますよね。その状態がずっと続いているようなものなのです。また、お腹の脂肪はそれなりに重いので、それが骨盤底筋にも負担をかけ、骨盤底筋が緩む原因になります。 笑ったり、咳をしたりすることで起こる尿もれや、トイレが近くて困っているなら、肥満気味の人は体重を減らしましょう。 体重の5%、たとえば60kgの人なら3kgの減量で効果が出ます。ですから、BMI(※)が25以上の人は、ぜひ体重の4~5%を落とすことを目指してください。
※BMI…体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算 さらに、太っていて、夜中にトイレで何度も起きる。こんな人は、もしかしたら「睡眠時無呼吸症候群」によって目が覚めて、目が覚めるからトイレに行きたくなるのかもしれません。 睡眠時無呼吸は、肥満の人ほど起こりやすい症状です。ですから、体重を減らして睡眠時無呼吸がなくなれば、夜中に目覚めなくなり、トイレに行くこともなくなるでしょう。 尿トラブルの一番の解決策は、それを治すことです。でも、治療にはならなくても、とりあえずその場で対処できることもあります。根本的な解決にはならなくても、“今日のトラブル”が回避できることを知っているだけでも、気持ちが軽くなりませんか?