英女性が骨董市で3000円で購入したブローチが、オークションで272万円で落札!?「ヴィクトリア期の“歴史的に重要”なジュエリーだった…」
ある女性が1980年代にアンティークショップで20ポンド(約3,500円)以下で買った銀のブローチが、19世紀ヴィクトリア朝時代の珍しい宝物であることが判明。オークションにかけられ、15,000ポンド(約272万円)の値がつくと予想されている。 【写真】272万円で落札!?英女性が骨董市で3000円で購入したブローチ
歴史的に重要だったブローチ
フローラ・スチールさんは30年以上前の1988年、イギリス・ミッドランズのアンティーク・マーケットでブローチを購入した。フローラさんは、そのブローチが色とりどりのシルバー、サンゴ、ラピスラズリ、マラカイトがあしらわれた力強いデザインに一目惚れしたという。 この一連の出来事について、「この力強いデザイン、奇妙な文字、珍しい石のブローチは、すぐ私の目に留まりました。私はいつもこのブローチが大好きで、いつか誰がデザインしたのか分かるだろうと思っていました」と彼女は語っている。 そして、2023年12月、フローラさんは何気なく2011年に放送された、視聴者が持ち寄ったお宝を鑑定する番組「アンティーク・ロードショー」の "Most Wanted Finds"の放送を見ていた。すると、彼女のデザインそっくりのブローチが登場。実は、このデザインはヴィクトリア朝ゴシック・リバイバルのデザイナー兼建築家であるウィリアム・バージェスがデザインした「歴史的に重要な」ジュエリーだということが判明した。 「アンティーク・ロードショーに憧れていたので、そのブローチが映し出された時『35年前に見つけたブローチを思い出すわ』って呟いたのです。それでなんとなく、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)の図面をよく見てみようと思ったら、なんとそこに私のブローチがあったんです。椅子から転げ落ちそうになりました」 このブローチのデザイナー・バージェスは、サウス・ウェールズのカーディフ城とカステルコーチの設計で最もよく知られており、彼の設計は現在もV&Aに展示されている。その他の有名な設計には、バッキンガムシャーのゲイハーストハウスやデヴォンのナイトシェイズ・コートなどがある。